◎市政に対する一般質問(鳥居誠明議員)
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│   質 問 事 項        │        質  問  要  旨                    │
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│1 市長の公約について    │大胆施策22について                          │
│2 まちづくりの理念について │行政と市民、行政と議会のかかわりについて            │
│                    │                                        │
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△議長(内沼博史議員) 引き続き、市政に対する一般質問を行います。
 14番 鳥居誠明議員
●14番(鳥居誠明議員) 議長の御了解をいただきましたで、一般質問に入らせていただきますけれども、まず一般質問の最後ということですけれども、市長は就任後、最初の議会ということで、御自身の熱い思いを存分に語られていらっしゃいました。よくわかりました。その中で市長は、市長がかわれば市も変わるということを何度かこの議場でもお話しされていらっしゃいました。これはあの言葉の中にはあらわされていませんが、市長がかわれば市も市役所もよくなる方向に変わるということだと思いますが、どこかの国では政権交代をうたい文句にして、交代したら経済も外交も悪くなってしまったという例があります。悪い方向に変わらないよう、ぜひともよろしくお願いいたします。私もよい方向に向かっていくようともに頑張っていきたいと思うので、よろしくお願いいたします。
 それでは、通告順に従って質問に入らせていただきます。
 市長におかれましては、選挙期間中すばらしい公約を幾つも掲げられ、御当選されたわけでありますから、約束を守らなければ投票された有権者の期待を裏切ることになります。政策実現担当まで設置されたわけでありますので、その意気込みは我々のほうにも十分伝わってまいります。
 そこでまず、公約として掲げられた大胆施策22からお尋ねいたしますけれども、ここに大胆施策22がございます。これでございます。この黄色い紙でありますけれども、このものは私の家のポストに選挙期間中に投げ込まれていたものであります。選挙中のことなのでちょっと問題な点もありますが、今はその点には触れません。そして、市長のホームページには大胆施策20という項目があります。それをプリントアウトしたのがこれでありますけれども、そのほかにもう1つ、選挙中に公に認められているものですけれども、シールが張ってありますので、ここにありますけれども、9項目のミッションというものが配られております。この3種類が公約として配られておりますけれども、これは公約と考えてよろしいんでしょうか、市長。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) そのとおりです。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) 簡単な答弁でわかりやすかったです。それで、ここに私が個人的に持っている電子辞書であります。ここに公約というもので調べました。ちょっと読み上げてみます。「公約。公に約束すること。特に選挙に際して政党、または候補者が当選後に実施することを約束した政策」、こうあります。非常にわかりやすいことはこの電子辞書には書かれております。しかし、この中に私のほうで、事前に議員にも執行部の皆様にもお配りさせていただきましたけれども、大久保市長の大胆施策22、それからホームページに載っている20、それとミッション、この3つのところで相違点が幾つかあることがわかりました。それで、これを全部ちょっと述べていると時間がありませんので、本当は述べたいんですけれども、このことについてお伺いいたします。
 この3つの項目でそれぞれ、例えば子ども医療費、メガソーラー、サイクリングの聖地にという形で言葉が少しずつ違っている場所とか、あるところでは大胆施策22にあって20にない、それから大胆施策20にはあるんだけれども、22にはないというようなことがあります。それから、ミッションにしかうたわれていないものというものもあります。この中でどれが正しくてどれが本物なのかお聞かせください。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) どれが正しい、どれが本物なのかと言われても、私は本物のつもりで書かせていただき、なおかつ政策、公約とありましたけれども、公約は先ほど鳥居議員が説明していたとおりでございます。公約というのは、私の思うのは確かにそのとおりでございますが、それも実現できるかというのは実現をしようと思ってやるものでございますから、これは基本的にはそのとおりでございます。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) どれも正しいんだというようなお答えでしたけれども、一番上に書いてある子ども医療費の無償化の件、中学生以下の完全無償化のことについては、無償化の枠を拡大しますというようなことがもう既に違っております。枠の拡大と中学生以下の完全無償化では意味が違います。それから、山間地域は吾野・名栗、それからサイクリングの聖地も飯能市が名栗になっている。山間地域に関しては、南高麗も私は含まれるんだろうと思いますし、いろんな意味で食い違いがあると思っております。それから、20の中には独自財源の確保とか区画整理の推進とか日本一のはぎの里というのは、大胆施策とかミッションの中には入っていないはずであります。それはそれでいいんですけれども、だとしたら私たち市民はどれを本物、信用したらいいのか。この食い違いがあっては、ある1つだけを見て市民から問いただされたときにどうしていいかわからないと思うんですね、市長も私たちも。その辺のところを早急に一本化する必要があるんじゃないかと思いますけれども、考えをお聞かせください。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) 全部同じ言葉じゃないことは、これは間違いない。ただ、名栗と飯能市、私は名栗は飯能市だと思っていますから。それから、子ども医療費無償化、中学生以下の完全無償化、これも書き方が違うのであって、矛盾は私はないと思いますけれども。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) 逆に大胆施策20を見た人だけは名栗としか解釈していないんですよね、サイクリングの聖地ということでは。そうすると、飯能市のほうを見た人は名栗も包括されているとわかります。そこのところで大胆施策、ホームページしか見ていない人は、この黄色い紙を受け取っていない人はそういう解釈ができないんですよ。そういうところを私はお尋ねした意味なんですけれども、いかがでしょうか。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) そう言われれば、じゃあつぶさに書けばいいのかなと私は思いますけれども、限界がありますから。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) よろしいですか。この3つのものは選挙中に市長が公約として掲げられた項目ですよ。それを若干の違いがあるとかといって、解釈の違いがあるとかと誰が出したんですか、これは。私と市長が別々のものを出したんじゃないですよ。市長が全てを出されているんですよ、これは。そこのところはどうお考えになるんですか。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) 例えば山間地域、名栗・吾野・南高麗も確かにそうです。原市場もそうです。原市場からこっち、どこまでがというのは私はわかりません。こういうことを言うこと自体が私にはわからないんですよ。というのは、やはり普通山間地域と言えばここが抜けたとかと、確かに抜けているかもしれません。でも、適地というのがあるわけですよ、やはり私が見た限りは。名栗と吾野じゃないかと。南高麗を見たらば、南高麗自体は決して悪いところじゃない。でも、メガソーラーに関しての面積があるかどうかということもやはり考えなくちゃいけないと。それから、サイクリングを聖地にと。これは飯能市・名栗と、確かに名栗です。やはり名栗の地域を、私は名栗に住んでいるから言うわけじゃないんですけれども、秩父市から山梨県のほうまで行く人がいっぱいおられるんですね。これは間違いなく適地だと、そのような思いでやっております。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) わかりました。私から1つ市長にアドバイスをさせていただきますよ。だとしたら、大胆施策22にすれば全部包括されているんです。ですから、ホームページの大胆20というのをホームページで吾野だとか名栗とかという言葉をなしにして、山間地域とか飯能市に統一しちゃえばいいんです。いかがですか。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) おっしゃるとおりだと思います。鳥居議員の提案はそのとおりだと思いますので、20はもう消したと思います。22、またいろいろな方に御提案をいただいたことを参考に、直すべきところは直さなくちゃいけないと。それが日々前進だと思っていますので、その辺は御理解をいただきたいと思います。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) そうですね。それで、20とは言ってありますけれども、中身の違っている漏れているものもありますので、22に統一すべきだと思います。私は市長のために提案させていただいているはずです。市民から追及されたら困るだろうと思ったわけです。そのところをぜひよろしくお願いいたします。
 それで、それをじゃあ逆にミッション21のところもあるんですけれども、その中で県水との契約は続行しますということがあります。このところはほかの20とか22には含まれておりません、この言葉は。ですから、その辺のところも含めて直していく必要があるんじゃないかと思うんです。いかがでしょうか。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) その辺はもう一回見直しをしたいと思います。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) その時期はいつごろまでで、これは早くやる必要があると思うんですよ、市民や皆さんは注目しているわけですから。いかがですか。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) できるだけ速やかにやりたいと思います。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) 国でも何かそのようなことでかなりもめて解散に至ったようなことがありますけれども、ぜひ早急にお願いいたします。
 じゃあ次に、各項目に移らせていただきます。
 まず水道問題でありますけれども、今ちょっと触れましたけれども、これまで行われてきた一般質問の中で実施できない項目、今の件ですけれども、県水の件は継続というのは、うたっていないところはうたい直してくださいということでいいと思うんですけれども、例えば水道料金の値下げをしますとうたいながら、松橋議員とか加涌議員の質問に対する答弁では、よく考えたらできませんでしたという答弁で、先ほどの加藤議員のところでも、市長は平成23年度の決算のとき、議員としていらっしゃったし監査も行われていらっしゃいました。ですから、当然飯能市の水道料金が逆ざやになっているということは既に御承知だったですよね、お尋ねいたします。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) そのとおりです。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) それで、そのことを御存じでありながら、水道料金は下げるということをこの公約の中でうたわれているというところはなぜだったんですか。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) やはり市民の皆さんの願いは、料金を下げることは間違いなくあると思うんです。未給水地域も含めまして、水の問題はもう本当に欠かせない問題です。その辺は下げたいという気持ちから掲げさせていただいたと。なおかつ逆ざやということも現実ですので、その辺は検討を見直さなければいけないということです。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) よく調べたら結局できなかったということであります。この議会の一般質問の中で、たびたび市長就任後30日にも満たないので、まだ具体的なことはわからないというようなことが、よく考えていないというようなことも答弁の中にありました。しかし、30日もたたないうちにこの水道料金を下げるというようなことはできなかったということ、公約が守れないということがはっきりしたわけですね、御答弁の中で。それはかなり勇気のある御英断だろうと思います。そこは評価いたしますけれども、中身については評価していませんよ。そのことについて私たち議員はこの議場で伺っています。実はできなかったんだと。私は、私の知り合いの人に選挙中に大久保さんに投票したんだよと。このところで、未給水世帯のところですけれども──に入間川の水を全戸に給水するということがあるので、これはうれしいということで投票したんだということを言われていた方がいたので、その人に、実は議会の一般質問であの中の言葉が、入間川の水を全戸に給水するという中身は、水道管が布設されるということじゃないんですよということが答弁されていましたので、そのことについてはできないという答弁がありましたと言ったら実にがっかりされておりました。まず、その未給水世帯はこの公約の中に入間川の水を市内全戸に給水するというところで、その意味で未給水世帯は除くという部分を括弧書きでもいいから入れるべきだったんじゃないですかね。誰がどう見たってこれは全戸に給水するとあるんですから、100%の世帯に入間川の水を給水ですよ。これもおかしいんじゃないかなと思うんですけれども、なぜこの未給水世帯は除くというのを書かなかったんですか。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) これは大事な問題です。未給水地域、私は吾野地域へ行っても、名栗はありませんけれども、全部未給水地域に本管を通すなんていうような発言をしたことはありません。未給水地域は申しわけないですけれども、皆さんよりも一番山間地域にいてわかっていることなんです。ふだんから私は本管は通せないと言っているわけなんです、間違いなく。一番現実的に知っているのが、未給水地域は私なんですよ。平沼議員もおられますけれども、私はずっと名栗に住んでいて、その辺は十分に理解した上での、この括弧書きは私は申しわけないですけれども、やりませんでした。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) 私はなぜここに、公約の中にその未給水世帯は除きますという言葉を入れていなかったのかと聞いたんです。いかがですか。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) これは入間川の本管が入らないというのは、基本的に皆さん知っているわけです。そのために未給水地域は何十年も、ずっと連綿と続いた先代から未給水地域なんです。その辺は全部わかっていると思います。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) 先ほど私がお伺いする前に申し上げました。大久保さんが候補に出られたときに、この文書を見て未給水を解消というか、うちにも水道が来るんだと解釈、誤解しちゃった人がいるという事実があるということです。私たちはそれを情報として知っていますよ。そのことについて、この文書を見て入るんだと思った人が現実にいるということに対してはどうお考えですか。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) それは申しわけないと思います。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) ですから、そうですね、先ほどのところでも矛盾が少しあって直すというふうにおっしゃいました。あと1つは、その直すことはいいんですけれども、それに対して、もう水道の料金の値下げも含めてですけれども、誤解をしちゃっている人たち、また約束、公約ですね、たがえてしまったことに対して市長は要するに謝罪なり、そこのところでじゃあいつまでに直しますと。正したものを出すだけじゃなくて、信じちゃった人にどういうふうな思いを、それを伝えるのかということも大事だと思うんですよね。その考えをお聞かせください。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) どなたか、私は鳥居議員の知人、友人を知りませんので言えませんけれども、だったら紹介してもらえば、これは括弧書きでやるべきだったと言います。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) 私は市長ほど顔が広くありません。ですから、当然交際範囲も非常に少ないと思います、市長よりは。ですけれども、ごく一部の人ですらそうですから、もっと大勢の人が私は同じ思いをしている人がいると思うんです。ですから、そういった意味で市長が公にこの公約と現実のギャップというものがあった、実現できない項目がありましたとはっきり謝罪するべきじゃないですかね。そのことを公にして新たにこういうふうに変えますというふうに言うべきじゃないですか。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) 謝罪する気は私はありません。公約なんかでも、民主党もそうですけれども、あれだけやると言ってやらなくて謝罪もしていないということもあるわけじゃないですか。これは国民全員にそれと同じようにこれを謝罪したらば、毎日毎日謝罪しているようですよ。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) それで民主党は多分政権を失ったんだろうと私は思っておりますけれども、大久保市長はそういうふうにならないように、私も議会でありますけれども、そんなことにならないように、こういった意味で市長のためを思って私は提案しているつもりですので、ぜひ御理解いただきたいと思います。
 それから、未給水世帯の解消のことについて、水道本管はできないのは当然だというふうに、それは私も現実的に無理だろうと思っております。ですから、私もある地域にはやるところもあると思いますけれども、現実的には全部は無理なので、先日中元議員が給水車で現地の給水タンクまで運んでそこから各家庭まで配水したら、給水したらどうかという提案がありました。あれは私は非常にすばらしい提案だろうと思っています。ただし、これも全地域で、未給水の地域に全部にできるというものでもないと思っています。私は以前に、前市長のときにも市販水のペットボトルとかサーバーといったらいいんですか、ウオーターサーバーのこんなでかいタンクも含めてですけれども、市販水の水を、今では現在は宅配している業者が無料で家まで運んでくれる制度があります、この水を。それを利用して、未給水地域の世帯には全額じゃなくていいと思うんですけれども、一部補助金を出してその水を飲んでいただければいいんじゃないかというような提案をいたしました。そのメリットとすると、例えば大腸菌だとか不法投棄による水質の汚染、それから渇水とか大雨でそのときに水が飲めなくなっちゃうとか、そんなようなこともあります。それから、一番大きいのは先ほどの財源のところで、本管を布設していないわけですから維持管理も要らない。非常にコスト的にも安くて済むと。三拍子そろったものだろうと私は思っております。
 先ほどもちょっと質問がありましたけれども、入間川の水を市長の公約の中に全戸に給水するという公約がうたわれております。ですから、私は何もこれは水道の水じゃないよというふうに解釈すればですよ、この飯能水を、ペットボトルを例えば2リットルだとか12リットルのでかいタンクに入れて未給水の世帯に売ればいいんですよ。そうすれば入間川の水を全戸に給水するというこの公約がうそじゃなくなってくるんです、実は。私はだからそういった意味でそのことも含めて、市長はいかがでしょうか、この考えについては。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) まず、確かに未給水地域を思っていただける鳥居議員のこと、私も全く異論がないところです。タンクローリーの話も出ましたけれども、タンクローリーは私は無理だと思っています。というのは、正直選挙で行ったんですけれども、八徳とかという、そういう地域に自分の車で行くだけでも大変なところです。それは住んでいる方が悪いというんじゃなくて、持っていくのに大変だと。ローリーで行ったらばとても半日近くかかっちゃうと思います。そのくらいこっちからだと。そういうところがたくさん、だから未給水地域なんだということで私は思っております。じゃあ、それでいいのかと。いいとは私は思っていません。それで、もしかしたらばローリーも、3台も4台もないと1日にそこへ行けないわけですね。ですから、その辺は厳しいところがあると。3人も4人も雇用しなくちゃいけないと。
 その点でいくと、今の御提案は多少は納得します。ただ、なぜかというと、片方に未給水地域の補助金を出しているわけです。それでまた今度は、ペットボトルなりポリタンクなりの補助金という、その辺を考えて、やはり市民全体に理解をしてもらわなくちゃいけないのかなという思いがあります。決して提案が悪いとは私は思っていません。しかしながら、その辺を皆さんに理解した上でのことの実現化だったらば大丈夫ですけれども、その辺は少し検討してみたいと思います。その辺は十分に理解できる上での検討をしたいと。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) 全面的じゃないんですけれども、前向きと私は捉えておりますけれども、確かに山間地域振興計画の中で、未給水のところに対する水道の補助みたいな形は出されております。ですから、両方一遍にやる必要はないと思っているんですよね。ですから、ペットボトルだけでも私はいいと思っているんですよ。簡易水道みたいなものをつくるんだと、自分たちでやったらそこのところはペットボトルの補助を出す必要はないと私は思っております。ですけれども、それもできないような世帯もあるわけですね。ですから、そういったところにはペットボトルとか市販水を購入したときの3割ぐらいを補助するとかという形で私はいいんじゃないかと思っていますけれども、ぜひそれは検討してください。よろしくお願いいたします。
 次に、久下六道線についてであります。市長は、郵便局から踏切までは計画どおり歩道を設置するというお話でした。しかし、郵便局から飯能駅前通りに向けては路面の舗装改修だけで、拡幅の凍結、もしくは見直しというふうに述べられておりました。これまでも何人の議員もそういうふうにおっしゃっていました。しかし、先ほど加藤議員の質問にもありましたけれども、賛成されている方も大勢いらっしゃいます。確かに反対の人もいることも私は承知しています。しかし、市のほうでは我々議会に向けてこのところ、16メートルという計画をもう出されています、前市長のときに。それで、説明会もやっております。その計画を凍結するとか見直しをするということを公にうたっているわけですから、市長もきょうの答弁でそういうことを言っておられました。だとしたら、先ほどの公約の訂正じゃないですけれども、このことについて市としてですよ、誰が市長かということじゃなくて、市役所として飯能市の行政の立場として今まで行ってきた説明会とか地権者の人たちに、あそこは県道というか国道のことでもありますけれども、地権者だけでいいのかどうかという問題もありますけれども、こうだからこういうふうにしていくという説明会をやって、市長の考えの理解を求めるということが必要なんじゃないですか。いかがでしょうか。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) それも一案だと思います。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) 一案ということよりも、行政が行おうとしている施策を、我々議会のほうまで予算までつけてやろうとしていることを変えようとしているわけですから、一案じゃなくてやる義務があると思うんですね。いかがですか。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) 一案と申し上げたのは内容を申し上げなかったので、その辺を案として受けて検討してみたいと思います。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) そうですね、ぜひこれはやっていただかないと住民の人も納得しないでしょうし、我々議会としてもそこを受けているわけですから、ちょっとそのままはい、そうです、話はわかりましたというふうにいかないんですよね。やはり説明していただかないと。そこら辺をぜひ早急にお願いいたします。
 それから、私もこの拡幅の件ではこの公約を見てちょっと驚いたので、その沿道沿いにある人を七、八件伺いました。国際興業バスも伺いました。その中では皆さん異口同音に言われていることは、歩道だけはとにかく何とかつけてくれということは言われています。危なくて通れない。それで、道路がかまぼこになっていて、乳母車だとか自転車がまっすぐ歩けないと。また雨の日、傘を差したら車が通っていて怖くて通れない。そんなような不安を、私も当然だろうと思います、あそこは。前にも電柱を撤去するようにという提案もいたしました。その件についても、今回の議会でも出ていますけれども、もし拡幅が凍結だとか見直しで今現状維持でいくんだとから、これは私の案ですけれども、郵便局から駅前通りのほうに向けた一方通行にして、例えば中央通り、シダックスから東飯能駅のほうへ向かってくる通りをまたその反対の方向の一方通行にするとか、あそこは両方向でもいいんですけれども、とにかく東銀座通りの郵便局から駅前通りまでの間は一方通行にしたらどうかという案ですけれども、そのことについてのお考えはいかがでしょうか。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) 急な一方通行の話なので、すぐ答弁したらこれはもう合意形成ができないと思いますので、軽々なことは言えません。でも、何人かの方にその案は聞いたことが私はあります。ただ、こういう議会の立場で急にどうかと言われても、はい、そうですねとも言えません。その辺は御提案としてお聞きしたいと思っています。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) 検討もしないということでしょうか。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) その辺は道路管理者が県ですので、私の立場では軽々なことは言えないということで御理解賜りたいと思います。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) わかりました。それから、この道路の問題ですけれども、このまち中にある道路というのは、私は結論から言いますと、久下六道線の幅は何メートルでもいいと思っているんです。現状の幅でも、今提案したような方法もあるし、極端に言うと16メートルと現実に出されています。16メートルでも12メートルでもいい、私は20メートルでもいいと思っているんです、実は。ただし条件がつくんです。まず飯能市のまちをどういうふうにしていくのか。まち中の活性化とか元気だとか安全、ですからこの道路というものはまず安全であること。それから、活性化をどうするのか。商店街だとか歩行者、買い物をする車の駐車場をどうする、そういったことの面での総合的な中でのまちづくりの中での道路のあり方、だから16メートルなんだ、だから現状維持でいいんだというところにたどり着かないと、そのまちのつくり方からまず議論して、その上でのことだろうと思うんですね。ですから、今私が一方通行も提案しましたけれども、当然そのまちづくりというものの中での位置づけでの道路というものをぜひ考えていただきたいと思います。これは要望にとどめておきます、ちょっと時間もありませんので。ぜひその辺のところを、もし現状でいくということであれば、今のままでいくというんだったら早いうちに住民説明会等を開いていただきたいと思います。
 次に、子ども医療費の完全無償化について伺います。
 市長は、財源の確保策が示されなければ先々の財政運営が赤字になり、ほかに影響が出てくるので不安だという中元議員の一般質問に対して、「やってみなければわからない」という御答弁でありました。これは中学校の卒業まで制限なしの無料化を実施した場合、現状より1億円ぐらいの上乗せだろうということは答弁されております。しかし、大津議員が埼玉県内の無料化を推進している市町村のところで調査した結果でありますけれども、1億円では多分済まないと思います。1.5か1.7億円ぐらいの上乗せが必要じゃないかなと私は考えております。その場合にどのくらいになるかわかりませんけれども、間をとって1.6億円ぐらいだとしましょう。その分の財源をどうされるのかと、どこに確保しようとして、財源をどこから持ってきてこの医療費の制限なしの無料化というのをうたわれているのかお聞かせください。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) 医療費は各自治体によって違うと思います。これは国保も年々医療費が上がっている中で、医療費が下がるというのはちょっと考えられないんですけれども、各自治体によって違うと思います。それは当然です。
 それからもう1つは、社会保険の入っている割合も違うと思うんです。国保の加入世帯と社会保険の加入世帯で、社会保険のほうはなかなか医療費の実態がつかめないというのが役所的には、これは間違いないことでございます。その辺で、今役所で飯能市では約1億円ですけれども試算をしているということでの上で、来年の3月、当初予算に計上させていただくためには全体の予算から1億円プラスですけれども、考えていると。その辺は鳥居議員も御存じのとおり全体的な一般会計でございます。その辺の中で1億円を捻出するということでございます。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) ということは、今の御答弁を聞かせていただきますと、仮に1億円でも1億6,000万円でもいいんですけれども、その部分の財源は、今の歳入の中での割り振りを比率を変えてやっていくということだけで考えておられるのかどうかです。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) それは普通の、例えば橋もそうですし図書館もそうですし、仮に久下六道線、今施策で総合施設もあります。必ず一般会計、一般財源を使っているわけです。1億円以上を年間に。橋とか、もちろん今度は(仮称)飯能大河原線もあります。そんな中で、どうして今回の1億何千万円だけがお金があるかと。普通ですとやはり公共工事のことで国の補助金もありますけれども、必ず一般財源は使うところなんです。1億円以上、総体的には3億円も4億円も5億円も使う。その辺で何で医療費だけが取り上げられるのかなというふうに私は思います。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) なぜじゃあこれだけ取り上げるのかということですけれども、それだけみんなが関心がある、私もそうです。非常に不安を持っている。中元議員もそういうふうにおっしゃっていました、この場で。それだけ、大津議員もそこがちょっと不安だったんだろうと思います。ですから、県内の自治体の実態を調査されたんだろうと思います。私もその資料をいただきました。その財源をじゃあどうするのかということで、工面をできる、確かに1億円とか1.数億円というのは楽じゃないと思います、私は。
 それで、幾つかまだ伺いたいんですけれども、例えばですけれども、私でしたら1億円だったら仮に、今1億円とそちらが言っていらっしゃいます。1億円の財源というのは、私はそんなに不可能じゃないと思っているんです。新たな財源としてですよ。それが来年度から即かというのはちょっと問題がありますけれども、私だったらこうします。来年度からとりあえず小学校のところ、市長もいつからというのはたしかうたっていなかったはずです。ですから、私だったら来年度は小学校の医療費は卒業までは無料にすると。それは、その財源はじゃあどこから来るかというと、私だったら恐らく……
  (「私じゃなくってよ、市民が何と言っているか聞いてくれよ」という者あり)
 いいんですよ、私は市長に聞いているんでから。それで……。
  (「市民が中学校って言っているんじゃないんだって」という者あり)
 いいんです。それで……。ちょっと黙らせてくださいね。
△議長(内沼博史議員) 言いました。
●14番(鳥居誠明議員) 調整区域に下水道が入っている、都市計画税はいただかないで下水道を利用している世帯も、地域はかなりあります。そこから下水道料金を、要するに調整区域に対しては都市計画税を払っていないので、そこのところの不公平感を解消するために、下水道料金の差額と言っちゃ変ですけれども、2種類に、2段階にすべきじゃないかと私は提案を過去にもしました。そうすれば、何千万円かの収益が上がるはずです。そこのところと、あとは行革で何千万円かが確保できるはずです。その部分でまず何年間かやっていきます。それで、平成28年度から、というのはなぜ28年度からというかというと、ごみ焼却場の新しいのができるんです。あそこのところを、プラごみの私は分別収集で年間に7,000万円、約8,000万円がかかっているんですね、プラごみの収集だけで。ですから、そうすれば、全額ゼロになるとは思いませんけれども、7,000万円ぐらいは浮くんですよ。そうすればさっきの行革も含めて1億円ぐらいの財源はできるんです。ですから、あながちこれは不可能じゃないなと思っています。ですから、その辺のところで、いつからかということも含めて財源の提示ができないようでは私は困ると思っているんですね。そこのところも早く議会に示すべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) これは3月、当初予算でやらせていただきたいと思っています。それで、全体の歳入、全体の歳出の中からやはり民生費なら民生費だということで、そのためにも、もしそういうふうな御提案があるならば、久下六道のほうも12億円、国の補助金が半分の6億円、あと6億円は起債も含めての一般財源だと。その辺で考えますと当面6億円はあると。今後の歳出のことを考えますと、起債は3年後から始まります。約3,500万円ずつ毎年出ます。ぜひその辺はお考えをいただきたいと。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) わかりました。それなりに考えられているということもある程度わかりましたけれども、あと1つ、国とか県とかで医療費の無料化の件、特に県からですけれども、無料化のためのカードを交付して窓口払いのないようにというところについては、その自治体についてはペナルティーが科されております。その件については市としてはどういうふうに考えていますか。
△議長(内沼博史議員) 健康推進部長
○健康推進部長(平松宏之君) 医療費の現物給付に伴う医療費の拡大、波及増と言いますけれども、その医療費の支出がふえるということで、その分について例えば国保の国庫分ですね──が削られたりするというのはございます。これは現物給付にした市町村、ほかにもみんな結局はそれは受け入れざるを得ないということでやっております。ただ、これについてはそういったやり方が、これはかなり現物給付はふえてきましたので、改めてほしいという要望もしているところでございます。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) 改めてほしいというのは、現物給付をしない方向に改めてほしいということですか。
△議長(内沼博史議員) 健康推進部長
○健康推進部長(平松宏之君) 国のそういう波及増分を国庫負担金から差し引くと、減らすということですね。その分を改めてほしいということでございます。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) そうですね。国からの補助を続けるようにということだということですね。全くそのとおりだと思います。ただし、現実的にはペナルティーと言ったらいいと思うんですけれども、科せられている自治体が、それで苦しんでいるところも多いということは御存じだろうと思うんですね。そんなところも市長も御理解をいただいた上でその辺のところを、公約の見直しということも幾つかなされるはずですから、その中にも検討として入れていただきたいと思います。その辺のところもぜひ御承知おきください。子ども医療費の件はいろいろ今までにもありましたので、これで終わりにさせていただきます。
 それから次に、道の駅についてお尋ねいたします。
 この市長の先ほど申し上げました大胆施策22、それから20、ミッション、それぞれありますけれども、その中で道の駅が公約にうたわれているのはまず、私は見たとき正直驚きました。私が選挙、市長選のときにある人から「大久保さんが道の駅を公約にしている。だから、鳥居は大久保さんを応援しているんじゃないか」というふうに言われました。なぜかというと、そのくらい大久保市長がまだ飯能市の議員としていらっしゃらないときですけれども、平成14年6月、それ以前にも道の駅ということを二、三度一般質問をしておりましたけれども、13年度も14年度もかなり私は提案していました。そのときに圏央道インターチェンジ周辺に道の駅をつくって、地域の活性化とか遊休農地の活用等を訴えてまいりました。ですから、そのときのことを、私は市長とはこの件で話し合ったことは多分個人的にはなかったので驚いたんですけれども、それで市長の公約の中には精明地区、双柳地区という中で道の駅をつくりたいというふうにおっしゃっていますけれども、この地域はかなり広いんですけれども、具体的にどのような場所とかイメージがあるのかどうかちょっとお聞かせください。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) その辺はやりたいということで、今後政策実現室等ができましたらば具体的に場所等も検討したいというふうに、とにかく4年間でなし遂げたいというような思いであります。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) かなり大きい面積が私は必要だろうと思っているんですね。当然市長はこれを公約に掲げられたわけですから、道の駅というのはどんなものかというのは大体御存じだろうと思うんですね。3つ必要な条件があります。言いませんけれども、その中で日本全国に道の駅というのは今年度の4月現在で1,004カ所の道の駅ができています。その中で、全部が黒字ということでは当然ないです。赤字のところも結構あります。おおよそ3分の1ぐらいかなと思っていますけれども、大体ぎすぎすでやっているところが多いです。それで、黒字になって元気でやっているところも当然たくさんあります。それなりにやはり方針、施策というものを持っています、その黒字になっているところは。私もつい二、三日前に、群馬県の川場村にある田園プラザ川場というところを中元議員と視察させていただきました。そこのところでのすばらしい、三セクで最初経営していたんですけれども、赤字になっちゃったので、民間の指定管理で今やられているということでした。非常に元気にやっているところです。普通の道の駅での滞在時間が十数分だそうです。ところがそこの川場は2時間半、平均滞在時間があるということで、私たちも3時間以上滞在いたしました。そのくらいすばらしいところであります。ですけれども、そのための経営戦略といったらいいんですかね、その辺のところをどういったものをお持ちなのかお聞かせください。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) それも今、川場のお話が出ました。そういう成功例を参考にし、またなおかつ飯能市のこれが売りだというようなことも総合的に考え、今後進めてまいりたいと、そのように思っています。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) 公約にとにかくじゃあ先に掲げて、そこからあと考えようというふうにしかとれないんですよね。ちょっとそれもかなり乱暴な、私も道の駅をこの議会で一般質問するときには、少なくとも一般質問ですから、市長の公約は、私は低いと言っちゃ失礼ですけれども、その程度でも私は自分のイメージとしてどういったものをやっていくか、そのために黒字にするための戦略は何かというのは私としては持っていました。提案させていただきました。
 この川場村の田園プラザ川場は、その道の駅をつくる以前から世田谷区と提携していました。それで、その道の駅のところに300人収容できるような施設が2つあるんだそうです。そこの世田谷区の住民の人が、小学校5年生から42歳だったかな──までの人が2週間滞在するようにというようなことを契約しているんだそうです、2年間で。全部じゃないんでしょうけれども、特に小学生なんかは来ていて、夏休みの約1カ月間はほぼ毎日その600人の宿泊施設は満杯だそうです。それとあと、世田谷区の人たちが村の施設とかそういうところへ泊まりに来たときには、3,500円で1泊できるんだそうです。そういったような、要するに目玉といったらいいんですかね、固定客をつかむ戦略を練っているわけですね。
 私も以前に提案したときには、固定客を確保する方策を提案させていただきました。貸し出し農園で、例えば豊島区だとか練馬区だとか車で1時間以内でできるようなところを、今もっと広いエリアができると思います。横浜市だってそのうちなると思いますけれども、そういったところに貸し出し農園とかをつくって、そこで観光バスで来ていただく。なぜ観光バスか。春に種まき、秋に収穫へ来ていただく。そうすれば、観光バスで来ていただける理由は何かというと、一番の利益率が高いのはアルコールなんですよ。ビールとかそういったものを飲んでいただきたい。乗用車で来られると、ビールとかそういったものは売れないんですね。ですから、観光バスでぜひ来ていただきたいという戦略を私は提案として上げました。少なくとも市長はこれにうたったときには、どういった形でもいいんですけれども、何かそういった固定客をつかむとか、直売所も当然お考えだと思います。
 直売所のところでは、私は12年ぐらい前に花園にある道の駅はなぞのを伺いました。そこのところの施設長さんは、鶴ヶ島市にある農業大学校の元校長先生をやっておられる方がはなぞのの施設長だったんです。その方がおっしゃっていました、私が伺ったときに。直売所に出している産物の品物がいいかどうか、悪い、当然見る目を持っています。夕方になってくるとしなびちゃってくるので、それとか見た目が悪いとかどうしても売れそうもないものは、すぐ私の指示で持って帰らせて、そういうものを並べないようにさせているんですと指導もしていると。つくり方がわからなかったら私も指導していると、農家にですね。そういったようなことをされて、新しいもの、おいしいものをやっているから固定客がついてくるということでありました。
 ぜひその辺のところも、道の駅をつくられるということであれば御検討いただきたいと思いますけれども、直売所だけじゃなくて、例えば体験のそば、うどんづくり、その辺は市長はプロでしょうけれども──とか、陶芸でも何でも体験教室とかはできると思うんですね。そういったものの固定客のつくり方の作戦がおありでしたらお聞かせください。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) その辺は最低でも構想は持っています。少なくとも農産物だけでは人は離れちゃうと思います。海なし県です。入間市・狭山市・川越市も海がないんです。それは魚屋とかも必要だと。肉も必要だと。やはり多岐にわたった地元の方が行けるような施策も必要だと。それから、やはり飯能市の物ばっかりでは人はもう限られてしまうと。近隣を全部、土産等も集めるのは集めて、魚も海に切り身で泳いでいるんじゃないよと。ちゃんと一匹一匹があるような、何か楽しいわくわくするようないわゆる道の駅、そしてまた若い子も来られるような、小学生、中学生、お母さん方も来られるような何か食べ物屋も必要かなと、そのように思っています。
 いずれにしろ多岐にわたってわくわくするような、どうせつくるならば規模が大きい、そのようなことを考えたいというふうに思っております。そしてまた、政策で細かいこともわからないのかと言われますけれども、図書館とか、例えば道路をつくるにも担当がいるわけです。ですから、微に細にわたってじゃなくて、やはり市長というのはこういう構想が必要だと私は思っています。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) わくわくして楽しく、それは非常に大事なことだと思っていますので、そこが聞けただけでも私は非常によかったなと思っています。ぜひそういった道の駅を、私もそこのところは今言いましたように、12年ぐらい前からもうずっと言っていますので期待しております。よろしくお願いいたします。
 それから、あとメガソーラーの件、きのうもきょうもちょっと出ておりましたけれども、メガソーラーをこの公約の中で、ここに「山間地域にメガソーラーを設置します」というふうにうたわれております。このメガソーラーのことをうたわれた目的、理由をちょっとお聞かせください。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) 休耕地も平らなところで、それも必要かなと私も思っています。しかしながら、何で山間地域かと。御案内のとおりの、先ほど森林文化のお話も出ましたけれども、山がなかなか利用頻度がないということで、何か山で地域おこしができないかと。民間に聞いたところ、そういうような場所があれば、ある程度の面積が大きければできる可能性があると。それから、平らなところもあるんじゃないかと、山でも。今山が杉、ヒノキが生えているから平らなところもわからないし、やや斜面もわからないんだと。そういうところがあれば、この時代メガソーラーも必要ではないかと。また地域の話題性にもなるということで、ある程度大規模なメガソーラーができればいいなと。いろいろ諸懸案があるかもしれません。でも、やはりこれも地域の再生、それから林業の地域をもう一度見直していただくためにもその辺の施策は必要かなということで、御提案なり政策の一端に掲げさせていただきました。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) 休耕地とか話題性とか山の活用、見直しという御答弁でありました。
 私は当然この太陽光発電についてもいろいろ勉強しているつもりですけれども、私は個人的にですけれども、毎年3カ所ぐらいの自分で個人報告会をやっております。その中で私は報告していなかったんですけれども、メガソーラーについてどう考えているんだというふうな市民の方からの問いかけをいただきました。私は個人的には推奨していませんとお答えしました。ただ、やることをとめることはしません。自由にやってもらっていいと思います。ですけれども、なぜかと言いますと、この目的が、今大体一般的に言われているのは環境に優しいとかということを言われて、あと売却価格があるから数年後には黒字転換して、その初期投資した分の経費は浮くよというようなことを言われているようであります。ですけれども、私は決して環境に優しいと思っていません、この太陽光発電は。なぜかと言いますと、特にメガソーラーなんかになると莫大なパネルが必要になってきます。ですから、そうなるとまず環境でいえば山の面積も相当必要になってくると思います。そこのところを造成してパネルをやれるように、パネルだけじゃ済みませんから、当然電気のところの備蓄といったらいいんですが、蓄電池等のそっち関係の設備も必要になってきます。そこへのメンテナンスというものも必要になってきます。パネル自体は何%か不良が出るかもしれませんけれども、ある程度の時間、二、三十年は寿命があると思いますけれども、ただそこをつないでいる結線のトラブルとか、雨水による、そういったもののメンテナンス等が結構かかっております。今言った設備関係のメンテナンスもかかります。それから、環境の件でまた戻っちゃいますけれども、パネルをつくるという意味でも、実はメガソーラーが必要な材料というのは、リチウムだとかニッケルとかレアメタルがかなり必要になってきます。それは日本にない材料ですね。ですから、そんなものも大量に必要になってくる。それから、30年ぐらいの寿命だろうと言われていますけれども、その30年後になったときに、大量に今使っているものが廃棄物として出てくるわけですね。そのものについてのことがマスコミでもほとんど語られていない。全くといってもいいです。そのことについてどう考えているのかというものも持っていなくちゃいけないと思っています。
 それから、雇用等がほとんど生まれないんですね、この地域には。ですから、これをやったからといって東電へのとか売却を、売電のことについても、これは加涌議員もおっしゃっていましたけれども、売電価格がどんどん下がっています。ドイツなんかはそれでもう採算が合わなくなっちゃって、太陽光発電でやっていてもこれはだめだということで、また原発をつくっているフランスのほうからも電力を買い取っているというようなことも実際にやっているわけですね。ですから、決して私は無駄だとは言いませんけれども、行政が手を入れて大々的にやるというのは基本的にはやるべきじゃないと思っているんです。市でも今太陽光発電の補助金を何百万円か出していますけれども、できるだけ私は少なくすべきだと思っています。そういった意味でのちょっと見解をください。
△議長(内沼博史議員) 市長
○市長(大久保 勝君) 基本的に私は、デメリットばっかりおっしゃいましたけれども、メリットもあると思っています。でないと、これだけ全国的に精通した方がやられているんです。全面的にデメリットばっかりだと、やはりこれはいかがなものかと。地域の発展、地域の活性化にはやはりそれも必要かと。それから、その上で、行政でやるんじゃなくて、民間でやっていただくような施策が私はいいのかなというふうに思っております。
△議長(内沼博史議員) 14番議員
●14番(鳥居誠明議員) そうですね、私は確かにブレーキをかけるほうのデメリットばっかり述べました。しかし、確かにメリットもあります。そのことについて国もてこ入れしている理由は、経済的な効果を狙っていると。私は環境問題だと思っていません、この件は。経済的なことで活性化するためのてこ入れだろうと私は思っています。ですから、当然地域の産業への、これもただ特定の関連業者になると思うんですね。そういった意味でこのソーラーパネル、太陽光発電のことについて、例えば魚屋さんだとか洋服屋さんだとか衣料品関係が潤ってくるとはとても思えないんですね。ですけれども、特定の業者の方は確かに経済効果はあると思います。そのことによって潤うと思います。ですから、全面的に否定するものじゃないんです、私も。そのことは認めます。ですから、そのことに対して市が、行政がてこ入れするのはほどほどにしておかなくちゃいけないんじゃないかということで、ただ市の公共施設についてはある程度導入していってもいいのかなと。メガじゃないですから、そういったものについては、例えばこの間の大震災みたいなときに補助電源というか、東電から来なくても、自分のところで発電できるようなシステムというのは必要だろうと思っています。そこは私は当然やっていくべきだろうと思っています。ですから、体育館とか、そんなようなことには積極的にやっていくべきで、また指定避難所としてなっている学校ですね、小学校の体育館とか、そういったところには当然、まだやっていませんので、積極的にやっていくべきだろうと思っています。その辺を踏まえて、私のこれは要望にさせていただきますけれども、御理解した上でメガソーラーを進めていただきたいと思います。
 以上で私の一般質問を終わります。
△議長(内沼博史議員) 以上で、鳥居誠明議員の質問を終わります。
 これをもって市政に対する一般質問を終了いたします。